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タバコの増税がささやかれている。500円になるとも1000円になるとも言われているが、もういくらになってもビックリするようなことではないだ ろう。日本は他国に比べて、喫煙に対する扱いは緩やかである。価格もさることながら、広告もパッケージに『健康を害するおそれがあります』と文字が書いて あるくらいのことで、喫煙意欲を減退させるようなものは少ない。それに比べて他国のタバコのパッケージには、汚れた肺や胎児の写真を載せて、暗い気持ちに さえさせられる。禁煙広告もハンパじゃない。
禁 煙の歴史は、実は非常に古く、1575年のメキシコの禁煙条例が最初である。教会とスペインのカリブ植民地で禁煙となった。ヨーロッパでも、16世紀後半 にオーストリア、1723年にベルリンで禁煙とされている。国民規模での禁煙運動はナチスが最初で、大学・郵便局・軍用医院で禁煙となっている。第二次世 界大戦以降の禁煙運動はアメリカから始まった。アリゾナ州が公共の場での喫煙を包括的に制限する法律を、1973年に成立させている。
現在 アメリカでは、ニューヨーク州・カリフォルニア州など22州と、ワシントン特別区でレストラン・バーにおける喫煙が禁止されている。ヨーロッパではイギリ ス・フランス・スウェーデンなどが禁煙法を成立。ブータンではタバコの販売さえ禁止している(ただし自宅での喫煙は認めているが、関税が100%掛か る)。
実は記者も喫煙者の1人である。過去に禁煙に試みたこともあったが、4ヶ月で断念した。今回この禁煙広告を見て、少々怖さを感じてい る。喫煙自体の怖さもあるが、ここまで克明に喫煙の実害を描いてまで、喫煙を抑制しようという世の中の動きがあることを知った。それが少し怖いのだ。相応 しい表現ではないかも知れないが、半ば『魔女狩り』の様相を呈している。世論の大勢が『喫煙=悪』という向きがあることも否めない。
これは1つ禁煙について考えるきっかけにしたいものだ。禁煙するかどうかは、また別の判断として…。